一枚の絵

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 ルフトの2階の事務所の壁には写真やらポスターやらいろんものが飾ってあるのですが創業時にお祝いとしていただいた1枚の油絵があります。今日はこの絵についてお話します。

 この絵をお祝いにくれた南石康治君とはショップをはじめる前からの友人で彼はヨーロッパ仕様の89y911クラブスポーツに乗っていて同じポルシェ乗りとして走りに行ったりしていました。ルフト創業時、かなり手作りのショップだったため(お金がなかった)彼や他のポルシェ乗りの方たちに”労働力”を提供してもらいコンクリート打ったりペンキ塗りしたり建屋の改造を実施しました。南石君は労働力も提供してくれましたが絵を描くのが趣味でしたので”何もない事務所に”という事で一枚の油絵を描いてプレゼントしてくれました。

 彼はその後、病気を患いポルシェに乗ることを断念しクラブスポーツを手放しました。ですがやっぱりポルシェが好きなので7年ぐらい寝ていた912を迷った挙句購入し自分で仕上げていく事にしました。T氏に色々教わりながらブレーキやキャブ等を自身の手でオーバーホール実施し乗れるように仕上げていき車検が取れるとこまで整備したのですが病気が進行し入院しました。

 彼はその後退院することなく5年ほど前の秋に脳腫瘍のため亡くなりました。享年27才でした。若すぎる死を悔やみます。今でもこの絵を見るたびに彼の明るい笑顔を思い出します。。。