ブレーキのオーバーホール

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930系以前のブレーキキャリパーは鋳鉄製のキャリパーを使用していますが(ターボやSキャリはアルミ製で別)、乗る頻度が少なかったり保管の状況などで鋳鉄キャリパーのシリンダーが錆び付いてピストンが固着し、ブレーキを引きずっている車をたまにですが見ます。

 キャリパーも鉄、ピストンも鉄なもんでダストブーツ内が錆びてピストンがしっかり固着しピストンの戻りが悪くなり”ブレーキ引きずり”になります。修理としては「キャリパーオーバーホール」となり分解修理となります。ピストンが固着していて分解が難儀なのですが、分解する道具を工夫する事によりすんなりといきます。清掃して錆を取り点検、新品のインナーキットを組んで完了です。ピストンを組む時に角度が決まっていまして角度を調整する治具が右上の三角形のアルミの板です。

 他にもマスターシリンダーが悪かったりブレーキホースの不良でも引きずりは発生します。私のSCは前のオーナー(私で三番目です)が10年で1万キロも乗っていなかった為、少し引きずりがあったもんで購入してすぐ4輪のブレーキキャリパーをオーバーホールしてマスターシリンダーは新品をおごってやりました。タッチも良くなりました。