オイル管理

 写真は911のシリンダーヘッドの上についているカムシャフトハウジングです。カムシャフトとロッカーアームが取り付いています。それぞれの潤滑用にカムシャフトに並行してオイルギャラリー(オイルの通路パイプ)が走っています。



拡大したところです。各シリンダー毎に直径1mmほどの穴が3箇所開いており、ここからオイルが噴出しロッカーアームを潤滑しています。



オイルの管理が悪いとスラッジがここに溜まり、穴を塞いでオイルが噴出しなくなり、ロッカーアームが潤滑不良でダメージが出ます。たまにですが詰まっているのを見かけます。オーバーホール時はこの穴を点検清掃します。

 あと過去のオーバーホールの経験からですが、空冷911にホームセンターなんかで売っている廉価な安売り品のオイルなんかを長年に渡って使用すると、ピストンシリンダーなど金属同士が修動する部分は減りに減って、分解してみるととんでもないことになっていたりします。