空冷エンジン

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 ルフトでは今、5基のエンジンをオーバーホール中。

 1基はほとんど組みあがりボディに乗せるのを待っています。

 1基はもうすぐ完成。

 2基はバラバラ中。

 1基は今からで車体からエンジン降ろした状態。

 ここんとこ数年は常に数基エンジンをオーバーホールしています。

 356からナロー、ターボエンジンですがすべて空冷エンジン


 空冷エンジンが好きな私ですが、空冷エンジンといえば戦前~戦中の航空機エンジンが究極。

 戦闘機、爆撃機と国家の威信と国益をかけて各国、国の研究機関と最高の頭脳を投入して開発したレシ

プロエンジン達。オーバーヘッドカム、多バルブ、スーパーチャージャーターボチャージャー、ターボ

コンパウンド、燃料噴射など現在のレシプロエンジンの基礎を築いたテクノロジーも戦前戦中の頃。

 私が興味を引くのは、100年前のエンジン、グノームロータリー。

 このエンジン、第一次世界大戦のイギリスの戦闘機の主流となるものです。

 内燃機関が発明されて間もない頃で、固定概念がないようで、現在の我々では考えもつかないのですが

 なんとエンジンがプロペラといっしょに回ります。

 クランクを機体に固定して星型エンジンとプロペラが一緒に回る構造で、冷却性が良くフライホイール

 効果で失火してもエンジンが止まることもなく当時の技術では良かったようです。

 ぐるぐる回るエンジン音も独特だったようで、イギリスに1機飛べる飛行機が保存してあるようですが

 見てみたいものです。

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 写真はグノームロータリー、18気筒240hp。プロペラと一緒にぐるぐる回るエンジン。

 空冷マニアとしては興味しんしん。

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 こちらは戦後のDC-6 ブラットアンドホイットニー製の18気筒星型エンジンのメンテナンスの様子。

 相当大変だったようで、ジェットに移行したのがわかります。


 空冷エンジンマニアとしては戦前戦中の航空機エンジンは垂涎の的です・・・・。