ロングビーチ港から博多港へ1965年式356Cが来ました。

 長く911に乗られ、ルフトの創業時からお付き合いがあるAさんから「356が欲しい」と、

 今年の初めに依頼がありました。

 ブログでも書きましたが、2月3月に名古屋、東京、大阪に行っていたのは販売車両の356を

 見に行っていたからです。ですが、国内では中々程度や予算と合う車両とは出会わない。


 ですので、ここ8年ぐらい毎年春になると伺っていた、南カルフォルニアはコスタメサにある

 「Europian Collectibles」より3月下旬に1965年製356Cの売り物が

 あり検討に入りました。https://www.europeancollectibles.com/

イメージ 1

 HPに出ている車はこれです。購入したのでSOLDになっています。

 過去に新車より3オーナーで、シリアルナンバー及びエンジンナンバーマッチング。外装色も

 リペイントしてありますが新車からの色です。12Vの車です。


 写真では綺麗に見えますので、車で2~30分の知人に見に行っていただきました。


 彼が言うには、35年ぐらい前にレストレーションしてあり、外装はそれなり。リフトであげてもらい

 下回りの写真を撮ってもらい見ると、床回り及び足回りには錆もないようで、レストレーション

 された時に綺麗に仕上げられたのが良くわかります。

 動画もとってもらい、エンジンも快調なようです。

 丁寧にレストレーションされたようで、見た目だけ仕上げた車ではないようなので、Aさんと

 ご相談し購入決定。


 4月上旬にコンテナに詰められて、LA近くのロングビーチ港より博多港へ出港しました。

イメージ 2

 ゴールデンウイーク明けに海運会社よりルフトへ博多港入港の連絡がありまして、昨日5月15日に

 博多港国際線ターミナルにある、門司税関博多税関支所前にある、保税倉庫へAさんと行きました。

 ロングビーチよりプサンに寄り、プサン~博多のカメリアラインのカーフェリーでコンテナごと

 博多港へ来た用です。

イメージ 3

 約1か月間の船旅を終え太平洋を渡って韓国経由で日本に来ました。

 保税倉庫でコンテナが開けられAさんと現車確認をします。なんだか感無量。

 私がAさんに見たことない車両をお勧めしましたので、ドキドキします。

 ですが想像していたより綺麗な車両でほっとしました。

イメージ 4

 Aさんの許可を終え、保税倉庫の職員さんたちがバンディング(コンテナへの車の固定)を解除し

 車をコンテナから出し、プラットホームへ出します。

イメージ 5

 出てきました。ここで税関職員が現物の確認をします。

イメージ 6

 構内の移動が必要なので、エンジンを始動してみます。

 1か月の船旅でしたが、長いクランキング後、元気に始動しました。

 アイドリングも安定し調子も良さそうです。


 今日はここまでで明日、キャリアカーで私が保税事務所に引き取りに来て香椎浜にある、

 税関で通関となります。

イメージ 7

 翌朝、私一人でキャリアカーで博多港の保税倉庫に356Cを引き取りに行きました。

イメージ 8

 香椎浜にある税関へ行きます。

イメージ 9

 税関(CUSTOMS)に着きます。

イメージ 10

 通関修了で、ルフトへ持ち帰ります。

イメージ 11

 この356Cに付随していた、過去の整備記録と購入したパーツ及びショップと交わしたメモです。

 1972年から去年2017年までの記録が350枚ほどあります。

 35年ほど前にレストレーションした記録のアルバムもあります。

 3番目のミシガンに住んでいたオーナーさんが几帳面だったようで、すごいです。こんな車

 初めて見ました。とっても大事にされたいたのが分かります。

 ドアが閉まる音も、私の356みたいに「ガシャ!」ではなく「パスっ!」と356らしく気持ち

 良く締まりますし、配線のハーネスも新品に交換してありました。

 ドア廻りにパテ?のひずみかな?と思われるものが見えますが、私の所有する1000分の1ミリ

 まで計測できる塗膜計で計測すると、鋼鈑にパテはほとんど使われておらず、35年経過した当時の塗装に

 よる技術による不具合だと考察します。

 
 今から検査登録があります。少々お待ちを。