栄光の岩壁

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お気に入りのブログを拝見していましたら新田次郎著作”栄光の岩壁”が紹介してありました。私は昔、結構この小説には感化されました。これは1960年代にあった実話を元に書いた少々古い小説です。主人公(実在の人物)が学生時代に冬の八ヶ岳で遭難し凍傷で足の指を全部とかかとの一部を無くし医者に一生歩けないと先刻されます。それからすごい努力をし最終的にはヨーロッパアルプス3大北壁の一つ、マッターホルン北壁を日本人として最初に登頂します。で、私は20代の時にこの小説を読み感化され30代になったときに実際にマッターホルンに登ってみました。北壁からではなくヘルンリ陵(一般的なルート)からですが。ただ、頂上直下でルートが北壁の上にトラバースしていて上から北壁を見下ろしたのですが”この1200mの垂直に近い壁を登るのは私には無理”と思いました。60年代は今と違って道具も良くないし登る技術も違うので当時登った人たちはすごいです。命と引き換えになるので相当トレーニングをしたはずです。マッターホルンに登った後、この小説を読むと実感があり感激しました。

写真は当地(ツェルマット)で購入したマッターホルンを空撮したポスターです。自分が登ったルートがはっきり分かるので記念の宝物です。正面の壁の右側付近を登りました。北壁は右の壁です。