山の遭難事故

先週の週末、中部日本は大荒れの天気のようで八ヶ岳などでの遭難事故のニュースが流れ、山好きな私としては心が痛みます。
 
 私が所属している山岳会でも数年前に春の北アルプスで遭難事故があり報告書を頂いています。理由は何であれ、ひとたび山で事故があると周りに相当迷惑をかけますし、死亡事故の場合、急な死に遺族は言葉を失い悲しみます。私の考えとしては、山はあくまで自然とのふれあいの楽しみの場であり趣味の範囲のはずです。冬山に登るとそれはすばらしいものであり、クライミングが出来ると登れる山の範囲も広がります。でも、自然相手なので個人やパーティーの力量や経験、体力技術がその山や季節、ルートに合ったものでないと事故につながる可能性があります。最近中高年の事故が多いですがそれも気になります。無理は禁物です。

 昔、中央アルプスの山に先輩と登りに行った時、岩場の下降をしていたら血丸けになって倒れている人が・・・。3人のパーティのようですが2人はパニクッテいるようで呆然と倒れている人の横にいます。どうも岩場を通過中滑落したようです。運良く激しく落ちなかったみたいで頭には怪我がないようで意識がはっきりしています。たまたま私がちょっと前に山岳レスキューの講習会を受けておりロープを使用し山から下りました。その後聞いた話では入院こそしたものの元気に退院したようでよかったです。その滑落があった場所は岩陵帯で高度感があり普通の人だったら怖いので腰が引けたり余分な力が入ったりするはずです。岩登りする人だったらなんてことないのですが普通に歩いて山登りしかしない人にはおっかなびっくりです。日本アルプスなんかでしたら縦走でも普通に岩場はありますのでガイドさんや山岳会などの岩登り教室なんかで少々経験を積むと安全に登山を楽しむ事ができると思います。山登りの技量はやった経験年数ではなく、経験した登山の内容だと思います。