ギヤミッションのトラブル

先日のMYポルシェSCのリバースギヤに入ったままのトラブルですが、ミッション内でのトラブルですのでとりあえず車をリフトで上げてミッションの点検ハッチを開けて中を覗いて見ました。

 写真はハッチから覗いた様子で1~4速のギヤセレクター(黒丸)とシフターフォークを動かずロッドのガイド(青丸)が見えます。915型トランスミッションは点検ハッチが付いていてこの部分が車上で点検出来ます。たまにですがセレクターが外れてシフト不能になった車も見ますが点検したところこの車は異常ありません。



 エンジンミッションを降ろしミッションを点検します。915型トランスミッションの5速とリバースのセレクターとリバースギヤはミッションの先端部分のカバーを外すと見えます。



注意深く見ているとセレクターはニュートラルの位置なのにリバースギヤが入ったままになっていましてセレクターが外れています。手でギヤを押して正常な位置に戻します。写真の丸印がセレクターがかみ合う凹凸部分です。



外れた原因ですが通常、シフトのシャフトは黒印のように前後と回転の動きをして各ギヤを選択するのですが何らかの原因で赤印の力が加わり、リバースギヤに入れニュートラルに入れようとしたときセレクターが「空振り」してギヤがニュートラルに入らずリバースに入りっぱなしになったようです。



 で、その原因ですがフロアーのセンタートンネルを通ってシフトレバーとミッションとを繋いでいるチェンジロッドが曲がっていて変な方向に力が作用したようです。今年の夏にこのロッドのシフト側が破断して車上で溶接修理をしていたのですが(黒丸部)、このとき変な位置で固定し曲がったか?元々なんらかの原因でロッドが曲がっていてロッドが破断したのに溶接して無理な力がかかるようになったかです。エンジン降ろさないと交換出来ない構造なもんで、そのうち降ろしたときに交換しょっと!!とか思っていましたのでロッドの中古品は用意していました。写真下のが今回交換したロッドです。



 このロッドを換える時はジョイント部の調整が必要で慣れないと何速に入っているのか?ちゃんと入っているのか?解らなくなりますが初めてでも時間をかけてやれば出来ます。ついでにクラッチの調整等も実施しました。昨日一日休みだったもんで山行ったり福岡市内をうろうろしましたが快調です