ヴァリス・アルプス7

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 マッターホルンの頂上よりイタリア、ブルイル・チェルヴィニアの街を見ています。

 これより下降するのですが、気が抜けません。事故は下降時に多く発生しています。登頂の喜びによる気の緩みと、疲れによるものです。初登頂したE・ウィンパー一行7人も、下降時に4人滑落死しています。通称「マッターホルンの肩」と呼ばれる所から落ちているのですが、通過するときに「ここからか・・・」とは思いました。まあ、ずいぶん昔の話で装備等が現代とは違いますが。でも過去に多くの日本人が(数十人、近藤等著者によるアルプスのガイドブックによるとですが)、この山で墜死していることは肝に銘じておきました。

 私達の時も、下の方で人が落ちていくのを見ました。一時したらヘリコプターが来て吊り上げていました。どうなったかは知りません。

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 ヘルンリ小屋に着き、後はロープウエイの駅まで歩いて帰るだけとなり、やれやれということで、小屋でのんびり食事なんかしていると、意外とロープウエイの終わりが早く(知らなかった)、結局最後に便に間に合わずツェルマットの街まで歩いて帰りました。

 写真はロープウエイの駅付近からのマッタータールの谷とツェルマットの街です。疲れてはいましたが街まで歩いて帰るのは楽しかったです。

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 ホテルに着き、夕食に行きました。一人はもうバテバテで休みたい様子だったので、二人でごらんのレストランに祝杯を上げに行きました。凄く充実した一日になりました。「マッターホルンに乾杯!!」です。

 翌日は一日のんびり休養して翌々日から、ツェルマットを離れベルナー・オーバーラント山群にあるメンヒ(4099m)を登りに、同じスイスのグリンデルワルトの街に移動します。