名メカニックの引退

 本日、内々ではありますが、T氏の引退のお祝いをいたしました。

 ポルシェの名メカとして名を馳せたT氏も65歳になり、これから好きな事をしたい事もあり、惜しまれつつも引退です。

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 T氏と古くから懇意にしている遠方の同業者さんも来られました。

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 T氏の最後?の講習です。今回はポルシェと同じくらい好きなレシプロエンジンの航空機の話しです。あと、昔在籍していたタキレーシングの話しをしてくれました。

 1960年代後半当時、プライベートレーシングチームであるタキレーシングはポルシェ等を使ってトヨタや日産のワークスに挑んでいまして、906や910、917の現役当時の話しをしてくれました。特に917の整備はブロアーが真上でエンジンも大きく大変だったようです。「もう時効だから・・・」と話ししてくれたのですが日本に入った917(しかも1970年前後の時代にルフトハンザの航空便でやって来たそうです)をナンバーも付けず(レーシングカーだから当たり前ですが)夜の高速道路走って慣らし運転をしていたそうです。

 そしてナローの時代からミツワ自動車で営業マンしていた方や、昔々の同じ職場のメカの後輩の方、古くからのお付き合いの方々が昔話をされ、大いに盛り上がりました。 

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 T氏とは8年3ヶ月前に志を同じとし意気投合、「ルフトキュールング」を創立しました。仕事ぶりを拝見すると洞察力が鋭く勉強熱心で、事あるごとにノートにメモし、それをまとめ上げデータとして保存します。好きな事もあるでしょうが、真面目で謙虚なところが名メカニックとして名を馳せた理由ではないでしょうか。

 そして、私の人生の指南役でもあり、早くして父を亡くした私としては、ある意味父親代わりの所もありました。

 K君も私もまだまだ若輩者で、まだまだご指導ご指南してもらわなければならないので、相談役としてルフトには残っていただきます。T氏も言われてますが、私とは腐れ縁です。ただ、好きなキャンピングカーでボチボチと日本一周する予定なので携帯に電話すると「今、札幌!」なんて事になるかもしれませんけどね(笑)。

 ※今日のお祝いの宴は、派手な事が好きでないT氏の意思を考慮しまして、昔ながらの同業の方やT氏と個人的なお付き合いがある方で内々にいたしました。ご考慮くださいませ。

 長い間、お疲れ様でした。ありがとうございます。