メカポン

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 ただ今ルフトの建屋内は70年代の車ばかりになっています。この70年代前半の排ガス規制が厳しくなる前の車は味があって面白い車が多いです。インジェクションシステムも特徴があり通称”メカポン(機械式インジェクション)”の車がポルシェをはじめBMW,ベンツ等にも採用されていましたが排ガス規制のあおりで70年代半ばで一部を除き姿を消しました。

 このシステムは現代のシステムと違い流入空気量を計測しているのではなくエンジンの回転数とアクセルの開度で基本的な燃料噴射量を決定していてかなり強引な感じがします。レスポンスは6連スロットルのおかげかカミソリのようです。キャブみたいにアクセルにそっと足をのせるだけで”フォンッ!!”と反応します。機械式ですので燃調も調整が出来、アイドル時と中高速域の調整用のネジがポンプ本体に付いています。調整はSST(特殊工具)で行います。マニュアルには4000rpm時にCo濃度を10~12%に調整しろと書いてあり排ガス垂れ流しです。濃い目にセッテイングしたほうが調子がよいのでどれも排ガスくさい車になっています(笑)。。